ホスピタリッチでは、コミュニケーションの問題やメンタルヘルス、また日本社会におけるイノベーションの困難さなど、心が関連する問題のほとんどは、関係性や社会との関わりによって引き起こされるという考えを重視しています。

この考えは、アイデンティティや自尊感情の発達(形成や成長)は、関係性や社会との関わりによって形成されるという学術的諸理論を根拠とするものです。

 

この観点から主張される問題提起として、現代社会ではさまざまな課題が、自己責任や個人の努力に偏りすぎている傾向を指摘しています。

とりわけ、成人以降にADHD・ASDを診断された方々に向けられる誤解や偏見、さらに当事者自身が抱える困り事に、社会問題の個人化によるしわ寄せが、みてとることができます。

 

このような背景から、AD/HD(注意欠如/多動症)・ASD(自閉スペクトラム症)を診断された社会人の方を主な支援対象とし、社会にご活躍されることを通して、社会を構成する多様な人々の自分らしさ＝生きやすさの向上に貢献することで、個人を直接的に問題視する教育や指導、差別を減らし、相互理解にもとづく共働創造から、新しい社会通念やイノベーションが促進される共生社会の発展を目指しております。